『マウスに高脂肪食とサジー抽出物を摂取させると、高脂肪食のみ摂取したマウスと比べて、 サジー抽出物を摂取したマウスには脂肪肝に対する保護作用がみられた』という研究結果が発表されています。
マウスにおける高脂肪食誘発 肝障害に対するシーバックソーン(サジー)抽出物の保護効果
サジー抽出物に、高脂肪食および高コレステロール食によって誘発された脂肪肝に対する保護効果があるか検証しました。
方法
雄性KMマウス25匹を以下の5群に無作為に分け、それぞれ指定された食事を与えました。
5週間の介入終了後、関連する血清学的指標を測定しました。
①普通食群
②高脂肪食群
③高脂肪食+サジー低用量群
④高脂肪食+サジー中用量群
⑤高脂肪食+サジー高用量群
結果
③④⑤サジー抽出物投与群では、血清中の総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、ALT、ASTの濃度が減少した一方、HDLコレステロールの濃度は増加しました。この変化について、⑤サジー抽出物を高用量投与した群と、②高脂肪食群との間に有意差が認められました(P < 0.05)。
以上のことから、サジー抽出物は、 高脂肪食および高コレステロール食によって誘発された脂肪肝に対して、一定の保護作用を有することが示唆されました。
<参考文献>