サジーについて

サジーとは?

そもそもサジーって何?

サジーは、ユーラシア原産で、高山や砂漠、寒暖の差が激しい地域にも生息する生命力の強い植物です。サジーは銀色の脱落性の葉と、冬の大半維持される美しい栄養価の高いオレンジの実をつけます。

サジーは、一部地域の海岸で成長する習性や、多くのトゲを持つことから、クロウメモドキ属の植物種を連想させます。

サジーには古い歴史があり、人とも密接な関係がありました。

日本ではまだまだ認知が低いかもしれませんが、その高い栄養価と生態特徴による多様的機能性から眠れる巨人として比喩する学者もいます。

近年サジーの研究が進むにつれ、その巨人が目を覚ます日もそう遠くはないかもしれないと期待してやみません。

サジーは非常に機能的な植物で多くの用途で研究されています。その機能性は人類の健康と美容にだけ有益なわけではなく、砂漠の緑化、土壌浸食防止、汚染還元としても貢献しています。

サジーのおかげで豊かになった大地は野生動物の生息地となり、栄養価の高い果実を提供しています。

各国のサジーの名前

分類 グミ科ヒッポファエ属
学名 Hippophae rhamnoides
英語 Seabuckthorn
日本語 Saji
ロシア語 Oblepikha
フランス語 Argousier
イタリア語 Olivello Spinoso
フィンランド語 Tyrni/seaberry
スウェーデン語 Havtorn/Finbar
オランダ語 Duindoorn
ポーランド語 Rokitnik
ネパール語 Tora, Chichi,Tara Chuk
ドイツ語 Sanddorn
デンマーク語 Tinved
中国語 Shaji
モンゴル語 Yashildoo Chatsargana
チベット語 Dhar-bu/star-bu
パキスタン語 Milech
ヒンドゥ語 Dhurchuk
スペイン語 Espino Armarillo

1.サジーの果実

サジーの果実は9月~10月の間に実ります。

種類により大きさ、色、味、成分が異なります。種によってイクラの卵くらいの直径5mmくらいの実をつけるものや、1cmくらいの実をつける種もあります。

表皮は柔らかく痛みやすく、枝には棘があるので収獲は非常に困難でコストがかかります。

サジーは種の拡散のため11月~2月の冬の間ずっと実を落とさず、鳥が食べるのを待ちます。そして鳥の体内にいる間、種は通常の何倍ものスピードで成長するといわれています。

果実の栄養価は非常に高く、サジー原生林の野生動物や野鳥の貴重な栄養源になります。

2.サジーの種

サジーの種は種類にもより若干異なりますが、ゴマをもう少し太らせ丸くしたような卵形で、堅く黒茶色をしています。

種から抽出されるオイルは希少価値の高い原料として商取引されています。

日本では植物性オイルを飲む習慣はあまりありませんが、他国ではサジーオイルを飲用し効果効能を謳う論文が多数存在しています。

3.サジーの葉

サジーの葉は柳葉状で2~4cmほどです。葉の表は緑色、裏は銀緑色です。

冬の乾気を感じると一斉に葉を落とし、乾燥から身を守ります。

葉は栄養価の高い原料で香り良き健康茶として利用されたり、栄養価の高い動物の飼料として利用されています。

まだ果実ほどの商取引は無く大半の葉は茂らせては落葉し土に還り、人間に有用されることなく毎年自然のサイクルを繰り返しています。

4.サジーの枝

サジーの枝には鋭く長い棘があるのが特徴、枝や幹は硬く、成長も早いことからネパールなどの国では、動物飼料や良質の薪燃料として使用されています。

ネパールでは森林破壊や土壌浸食の問題を抱えており、良質燃料で切った後の回復の早いサジーは大きな環境保全の役割を担っています。

5.サジーの棘

サジーはバラのように小さく短い棘ではなく、大きく長い槍のような棘を持ちます。

それは大型動物がいっぺんに果実を食べてしまうことから身を守るために進化したものだと考えます。

一方でサジーの棘はちょうど鳥などの小動物が進入できるような間隔を保ち、冬の小動物たちの貴重な栄養源としてサジーの果実を分け与えます。

そして果実を食べた小動物たちはサジーの種を拡散します。

サジーの棘は長い歴史の中で、敵と味方にあわせて進化していったのです。

わたしは、サジーの林で脚を滑らせ体ごとサジーの木に倒れ込んだことがあります。サジーの鋭い棘がジャケットを貫き、その硬さと鋭さに驚かされました。

6.サジーの新芽

サジーの発芽は4月ごろで花に似た姿の小さな芽が一斉に芽吹きます。

サジーの雄木と雌木があり開花から受粉のタイミングは非常に短いのですが、芽を出してから果実を実らせるまで早くて3年かかると言われています。

7.サジーの根

サジーの根

サジーは蜘蛛の巣状に横へ根を張り、砂状の侵食を受けやすい土壌を安定させます。

またサジーの根には放線菌の種『フランキア』が共生しブツブツした瘤が見受けられます。

放線菌の能力は空気中の窒素を取り込み、アンモニア化合体窒素に変換し自身の肥料に変えてしまうのです。

これが年間降雨量の乏しい砂漠でも生きていける理由の一つです。窒素化合物は他の植物の貴重な栄養にも一役買います

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サジーの産業

サジーはこんなことに活用されている!

このページではサジーの普及が人や地球にとって非常に有益であることを説明します。

様々な製品に使われているサジー

樹皮

医薬品

化粧品

医薬品

化粧品

飼料

果実 果実油脂

医薬品

飲料類

食物

ジュース

スポーツドリンク

健康飲料

最終ジュース

食糧

飲み物類

ビール

種子


 
油脂

医薬品

化粧品

残糟

飼料

土壌保全、土壌開墾、土壌浸食

サジーを取り巻く環境

  • サジーの名産地である内モンゴルの砂漠は年々拡大しています。
  • 砂漠化を防止するには莫大な費用を要します。
  • サジーは水がなくとも空気中の窒素を栄養に変え繁殖します。
  • サジーの需要が高まればサジーの植林が必要となり、砂漠の緑化につながります。
  • 内モンゴルの砂漠地域は家計を満足に支えるだけの産業がありません。
  • サジーの重要が高くなれば、貧しい地域の雇用に繋がります。

貧しい人に魚をあげるは一時の策で、魚の摂り方を教えるは長期の策と論語にございます。
お金や、物で援助するより、生きていく道(産業)を作ることのほうが価値があります。 サジーは薬として、食品として、緑化として、かなり期待ができるアイテムですが、 貧しい地域の人々は身近すぎるサジーの価値を有効に活用するする術がありません。

内モンゴル自治区には貧困者が100万人近くもいる

内モンゴルへ多くの漢民族が移民し(過去50年で5倍近くにまで急増)無謀な森林伐採、草原破壊をおこない、焼畑を繰り返し使い古して作物が出来なくなった畑は廃棄し、また新しい土地で同じ行為を行ってきました。

冬の暖ををとるため木を伐採し燃料に使ってきました。

もともと内モンゴルの乾燥した土壌では植物は育ちにくいため一度裸になった土地では砂漠化が加速的に進行し、ここ50年で草原は半減しました。

一方で牧畜民が収入をもとめ、家畜をどんどん増やしました。羊は草の生えた部分だけではなく根まで食べます。根を食べられた草はもう生えてこなくなり、砂漠化が進行しました。方々で草原がなくなってしまった遊牧民は定住するようになりました。

砂漠化により羊を養えなくなった地域の遊牧民は家畜を死なせてしまうので、そうなる前に手放している状態です。サジーの収獲は農民、牧畜民の冬の副収入として長きに渡り役に立ってきました。

今後需要がさらに高まればその副収入ももしかしたら本業になりえるのではないでしょうか。サジーの収獲と砂漠防止の目的の緑化を同時に行えば、緑化の仕事がさらに発生しますので、サジー販売、砂漠防止、貧困対策の3つの目的を同時にかなえる明るい産業です。

内モンゴルの冬と農村の生活

サジーの収穫風景、貧しい農村では山に穴を開けた洞窟の家が急斜面に立ち並ぶ

(撮影時-20度)

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サジーの種類

個性豊かなサジー

ジー(沙棘)属には6種類あり、12亜種存在します。

サジーも種が違えばいろいろ特徴が異なります。 背丈が10m以上にもなるものや、50cm程度のもの様々です。

果実も大きいもの小さいもの、色、形、成分が大きく異なります。

標高が高く、年間降雨量の少ない地域のサジーは生命力が強く、高い栄養成分を含みます。厳しい環境を生き抜くため、長い時間を掛けそれに適応すべく自ら様々な成分を生成したと考えられています。

サジー属は6種類,12亜種

6種 12亜種
無皮組
Hippophae(ヒポファエ) ★sinensis (シネンシス サジー)ビコアサジー
yunnanensis (ユンナンネンシス サジー)
turkestanica (トルケスタン サジー)
mongolica (モンゴリカ サジー)
caucasia (カウカシア サジー)
rhamnoides(ラモノイドス) carpatica (カルパティカ サジー)
fluviatilis (フルビアティルス サジー)
rhamnoides (ラモノイドス サジー)
有皮組
goniocarapa(ゴニオカーパ) goniocarapa (ゴニオカーパ)
litangensis (リタンジンシス サジー)
neurocarpa(ニューロカーパ) neurocarpa (ニューロカーパ サジー)
stellatopilosa (ステラトピオサ サジー)
有皮組 gyantsensis (ジアントセンシス)
有皮組  salicifolia (サリシフォリア)

上記の★印のシネンシスサジーは小ぶりですが環境の厳しい乾燥地(砂漠など)でかつ標高の高いところに自生できる能力をもっており他のサジーよりも産業価値が高いとされています。

種類によってサジーの見た目はさまざま

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サジーの世界分布

世界各国に散らばるサジー

サジーは、ユーラシア原産で、高山や砂漠、寒暖の差が激しい地域にも生息できる生命力の強い植物です。

サジーは、ユーラシア原産で、高山や砂漠、寒暖の差が激しい地域にも生息する生命力の強い植物です。サジーは銀色の脱落性の葉と、冬の大半維持される美しい栄養価の高いオレンジの実をつけます。

サジーは、一部地域の海岸で成長する習性や、多くのトゲを持つことから、クロウメモドキ属の植物種を連想させます。

サジーには古い歴史があり、人とも密接な関係がありました。

日本ではまだまだ認知が低いかもしれませんが、その高い栄養価と生態特徴による多様的機能性から眠れる巨人として比喩する学者もいます。

近年サジーの研究が進むにつれ、その巨人が目を覚ます日もそう遠くはないかもしれないと期待してやみません。

サジーは非常に機能的な植物で多くの用途で研究されています。その機能性は人類の健康と美容にだけ有益なわけではなく、砂漠の緑化、土壌浸食防止、汚染還元としても貢献しています。

サジーのおかげで豊かになった大地は野生動物の生息地となり、栄養価の高い果実を提供しています。

アジア アフガニスタン
インド
ネパール
パキスン
ブータン
モンゴル
ヨーロッパ   イギリス
ノルウェー
ウクライナ
ハンガリー
オランダ
フィンランド
ギリシャ
ベラルーシ
スウェーデン
ポーランド
チェコ
ルーマニア
ドイツ
ロシア

住むところが違えば種類も違う

現在、サジーはカナダ、アメリカ、日本、オーストラリアなどで、観賞用、商業用、環境資源用とさまざな目的用途で栽培されています。

標高が高く、年間降雨量の少ない地域のサジーのほうが生命力を必要とされ、高い栄養成分を含みます。厳しい環境を生き抜くため、長い時間を掛けそれに適応すべく自ら様々な成分を生成したと考えられています。

▲印のSinensisサジーを使用しているサジー商品を協会はお勧めしています。

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