奇跡の果実“サジー”とは

サジーはグミ科の植物で、果実は小豆ほどの大きさでありながら、299種類もの栄養素が含まれています。

その栄養価もとても高いため「奇跡の果実」と称されています。

サジーは標高1200~2000mに自生し、とても生命力が強く、以下のような過酷な環境でも生きることができます。

  • マイナス40度の極寒の環境
  • 紫外線の強い高山
  • 温度差の激しい環境
  • 日照りが強く干ばつが起こる環境
  • 砂害や塩害が発生する環境

こういった厳しい環境で育っていることこそが、サジーに豊富な栄養素が含まれている理由です。

厳しい環境で育てば育つほど、サジーの栄養価は高くなります。

サジーの各部位の特徴

では、そんなサジーの特徴を詳しくご紹介いたします。

サジーの果実

サジーの果実は9~10月の間に実ります。 種類により大きさ、色、味、成分が異なります。イクラの卵のような直径5mmの小さな実をつけるものや、1cmほどの実をつけるものもあります。

サジーの表皮は柔らかいために痛みやすく、枝には棘もあり、収獲は非常に困難でコストがかかります。

果実は、主にジュースなどに利用されており、ハリウッド女優やスポーツ選手など多くの方から高い評価を受けています。

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また、果実からとれるオイルは、パルミトレイン酸が成分の3分の1を占めるなど、美容成分が豊富に含まれています。

パルミトレイン酸をサポートするトコフェロールやカロチノイドも豊富に含まれることから「飲む美容液」と称されています。

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サジーの種子

サジーの種子は種類にもより若干異なりますが、ゴマを少し太らせたような卵形で、硬く黒茶色をしています。

種の拡散はサジーの実を食べる鳥によって行われます。
11月~2月の冬の間ずっと実を落とさず、鳥に食べられるのを待ちます。食べられた種は鳥の体内で通常の何倍ものスピードで成長し、廃棄物として地上に落ちた後、再び芽を咲かせるのです。

種子から抽出されるオイルも、美容成分が豊富なため、主に美容業界で原料として使われています。

また、α-リノレン酸を多く含むため、ダメージ肌の回復にも効果が期待されています。

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サジーの葉

サジーの葉はサジーの葉は柳葉状で2~4cmほどです。葉の表は緑色、裏は銀緑色をしています。冬の寒気を感じると、一斉に葉を落とし乾燥から身を守ります。

健康茶の原料や動物の飼料として使われていますが、まだ果実ほどの商取引はありません。そのため、多くの葉は落葉して自然に還り、人間に有用されることなく自然のサイクルを繰り返しています。

サジーの枝

サジーの枝には鋭く長い棘があり、枝や幹は硬く成長も早いのが特徴です。

ネパールなどの国では、動物飼料や良質の薪燃料として使用されています。 ネパールでは森林破壊や土壌浸食の問題を抱えており、良質燃料で切った後の回復の早いサジーは大きな環境保全の役割を担っています 。

サジーの棘

サジーはバラのような小さく短い棘ではなく、大きく長い槍のような棘を持ちます。それは、大型動物がいっぺんに果実を食べてしまうことから、身を守るために進化したものだと考えられます。

一方で、サジーの棘はちょうど鳥などの小動物が侵入できるような間隔を保ち、冬の小動物たちの貴重な栄養源としてサジーの果実を分け与えます。果実を食べた小動物たちは、サジーの種を拡散してくれます。

このように、サジーの棘は長い歴史の中で、敵と味方にあわせて進化してきたのです。

サジーの新芽

サジーの発芽は、4月頃で花に似た姿の小さな芽が一斉に芽吹きます。

サジーには雄木と雌木があり、開花から受粉までのタイミングは非常に短いのですが、芽を出してから果実を実らせるまで早くて3年かかると言われています。

サジーの根

サジーの根

サジーはクモの巣状に根を張り、砂状の浸食を受けやすい土壌を安定させます。

サジーの根には、サジーが厳しい環境でも生きていける秘密が隠されています。

それは、サジーの根に放線菌『フランキア』が共生していることです。放線菌は空気中の窒素を取り込み、アンモニア化合体窒素に変換し、自身の肥料に変えることができるのです。

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