『マウスに高脂肪食とサジー葉のエタノール抽出物を摂取させると、高脂肪食のみ摂取したマウスと比べて抗肥満作用がみられた』という研究結果が発表されています。
シーバックソーン(サジー)葉のエタノール抽出物は、脂肪生成および脂質生成遺伝子の発現抑制を介して高脂肪食誘発性肥満を防止する(マウス試験)
シーバックソーン(サジー)の葉のエタノール抽出物に抗肥満および血糖降下作用があるかどうか検証しました。
方法
C57BL/6Jマウス(計32匹)を以下の4群に8匹ずつ分け、それぞれ指定された食事を与えました。
①通常食群
②高脂肪食群
③サジー葉抽出物(500mg/kg体重)+高脂肪食群
④サジー葉抽出物(1000mg/kg体重)+高脂肪食群
結果
13週間後、③④サジー葉抽出物を摂取した群では、②高脂肪食群と比較して、エネルギー摂取量、体重増加、副睾丸脂肪組織重量、肝トリグリセリド、肝および血清総コレステロール値、および血清レプチン値の有意な減少が観察されました。
しかし、血清トリグリセリド値およびインスリン値については、有意な差は認められませんでした。
また、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)αや PPAR-γ 、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1といった肥満の減少に関わる因子については③④サジー葉抽出物群で有意に増加しました。一方で脂肪酸合成に関わるアセチルCoAカルボキシラーゼの値は、②高脂肪食群に比べ③④サジー葉抽出物群で有意に減少していました。
以上の結果から、サジー葉抽出物は体重増加および肝臓への脂肪蓄積を抑制する効果があることが示唆されました。
<参考文献>