『サジー果実抽出物配合のクリームを塗布することにより、肌の水分量が改善する』というヒト試験の研究結果が発表されています。
シーバックソーン(サジー)果実抽出物配合の新規局所クリームによる角層水分量と経皮水分損失のin-vivo(生体内)研究
シーバックソーン(サジー)果実エキスを配合した新規皮膚局所クリーム(w/oエマルジョン)とその基剤を対照として、角質層の水分量および経表皮水分蒸散量(TEWL)に対する影響を検証しました。
方法
21名の健康なヒトボランティアの頬に、以下の①サジー製剤と②基剤を8週間にわたって塗布しました。
①サジー製剤(1%濃縮サジー果実エキス配合)
②基剤(有効成分無配合)
これらの局所クリームがもたらす効果を測定するために、角質層の水分量と経表皮水分蒸散量(TEWL)※を1週間ごとにモニターしました。
※経表皮水分蒸散量(TEWL):肌のバリア機能の指標となる項目。
値が低いほど角層のバリア機能が高いことを意味する。
結果
②基剤を塗布した部分では有意な変化がみられませんでしたが、①サジー製剤を塗布した部分は、TEWLにおいて統計的に有意(p≦0.05)な減少を示しました。また、角質層の水分量は①サジー製剤により有意に(p≦0.05)増加しました。
以上のことから、サジー果実エキスを配合したクリームは、乾燥肌の人の肌の水分量(角層水分量/保湿効果)の改善、およびTEWLの低減に適していることが示されました。
<参考文献>