【抗酸化作用】心機能障害の軽減

『ラットにサジーオイルを摂取させたところ、抗酸化作用の異常が有意に改善され、心筋障害が軽減された』という研究結果が発表されています。

シーバックソーン(サジー)は、イソプロテレノールの心毒性によるラットの心機能障害および酸化ストレスを軽減する

イソプロテレノール(ISO)によって誘発される心毒性に対するシーバックソーン(サジー)オイルの効果を、血行動態、抗酸化物質、組織学的および超微細構造のパラメータを用いて検討しました。

ラットに ①ビヒクル(対照群) または ②サジーオイル(5,10,20mL/kg/d) を30日間経口投与し、29日目と30日目にISO(85mg/kg,24時間間隔で皮下投与)を投与しました。

結果

31日目、①対照群のラットは、心機能障害、脂質過酸化の増加、心筋障害マーカー酵素の減少、抗酸化活性の低下を示しました。また、心筋の壊死、浮腫、炎症が、光学顕微鏡や超微細構造の変化から明らかになりました。

一方②サジーオイル群では、特に20mL/kg/d投与したラットにおいて、血行動態や抗酸化作用の異常が有意に改善されました。
ISO誘発心毒性に対するサジーオイルの予防的役割は、病理組織学的および超微細構造学的検査によっても確認されました。

以上のことから、サジーオイルが、フリーラジカル消去および抗酸化作用によりISO誘発心筋障害を軽減することが示唆されました。

<参考文献>

Salma Malik, Sameer Goyal, Shreesh Kumar Ojha, Saurabh Bharti, Saroj Nepali, Santosh Kumari, Virendra Singh, Dharamvir Singh Arya(2011)/Seabuckthorn attenuates cardiac dysfunction and oxidative stress in isoproterenol-induced cardiotoxicity in rats/Int J Toxicol./30/671-680

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