サジーがアトピーに効くことを研究グループが発表

アトピー患者が年々増加傾向にある中、サジーがアトピーに効くということが近年、海外の名門大学の研究で明らかになりました。

アトピーに効果がある栄養素や、科学的な裏付けも踏まえながら解説してまいります。ぜひご参考ください。

サジーオイルでアトピーが大きく改善

果実オイルがアトピーの症状を改善

フィンランド有数の国立大学であるトゥルク大学で【サジーの果実・種子のオイルとアトピー性皮膚炎の関連性】を調べた実験が行われました。

サジーの果実・種子それぞれのオイルを、49人のアトピーを持つ被験者に4ヶ月間服用してもらった結果、その両方で症状の改善が見られたといいます。

特に果実オイルの効果は素晴らしく、実験から1か月後の検査でもアトピーが大きく改善したという結果が出ました。

実験結果を詳しく見る

アトピーの要因を阻害

また、中国保健省の支援のもと、サジーオイルを使った研究が行われました。

アトピー疾患を持つマウスを対象に研究を行い、サジーオイルを患部に局所的に塗ることで、アトピーへの効果を評価しました。

サジーオイルを4週間塗り続けたところ、アトピーの重症度スコアが改善しました。さらに、アトピーを誘発する物質が抑制されたことも明らかになりました。

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アトピー改善の鍵はサジーに含まれる脂肪酸

アトピーがサジーによって、大きく改善したのはなぜなのでしょうか?

その答えのひとつが、サジーに豊富に含まれている脂肪酸です。

リノール酸がアトピーの原因のひとつに

WHOは1日の栄養の15%~30%を脂質からとることを推奨しています。

だからといって、むやみに脂肪酸をとればいいというわけではなく、中にはアトピーの原因になる脂肪酸もあるのです。

特に、脂肪酸の中のリノール酸という栄養素はアトピーの原因になってしまいます。

日本脂質栄養学会の初代会長である奥山治美先生によれば、リノール酸の摂取が多いと、アトピーの原因になるアラキドン酸が過剰に生成されるといいます。

サジーがリノール酸から身体を守る

脂肪酸の中にα-リノレン酸という栄養素があり、この栄養素は免疫機能を万全にする物質を作ります。

また、必要以上にアラキドン酸を生成させないため、リノール酸から体を守る効果もあります。

臨床研究センターの発表では、1日に必要なα-リノレン酸は1.8g~2.4gです。

これはホウレン草で置き換えると1.4kg、 α-リノレン酸が多いことで有名なクルミでも28g摂らなければいけません。

しかしサジーオイルには、α-リノレン酸が100gあたり25gも含まれているのです。

1日に必要なα-リノレン酸をわずか8gで摂取できる計算になります。

サジーとβ-カロテン

β-カロテンはカロテノイドの1種でオレンジ色の色素を持っています。

美しくオレンジ色に輝くサジ-には、β-カロテンがたくさん含まれています。

トゥルク大学の研究においては、サジーの種子オイルより果実オイルのほうがアトピーへの効果が見られました。

2つの栄養素を比較して、大きく違うのは β-カロテン です。

果実オイルのβ-カロテンの含有量は、種子オイルの10.5倍以上もあることから、 果実オイルのほうがアトピーに対して効果があると考えられています。

種子オイルの成分表

果実オイルの成分表

ちなみにサジーの果実オイルの栄養素は、β-カロテンが多く含まれているとされるトマトの20倍以上の数字です。

いかにサジーが多くのβ-カロテンを持っているか、お分かりいただけると思います。

β-カロテンのもつ可能性

β-カロテンはアトピーに良いこと尽くめの栄養素で、主に以下のような効果があります。

  • アトピーに大敵の活性酸素から守る抗酸化作用
  • 体内でビタミンAとなり、皮膚や粘膜を正常に保つ

抗酸化についてもっと詳しく知る

実際に、鹿児島大学医学部の研究では、β-カロテンを含む抗酸化物質の摂取で重症のアトピー性皮膚炎においても著しく改善することも明らかになりました。

日本ビタミン学会での報告によると、これまでにこの治療法を用いた約200人の患者のほぼ全員に効果があったとのことです。

読売新聞の抜粋記事はこちら

サジーがもつβ-カロテンとアトピーの関係性については、まだ実証されてはいません。ですが、その含有量の高さから、今も世界中で研究が続けられています。

【参考】

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