『肥満気味の女性がサジーの果実を摂取したところ、ウエスト周囲径の有意な減少が確認された』という研究結果が発表されています。

シーバックソーン(サジー)とビルベリーは、肥満気味の女性の代謝性疾患に対して、わずかに好ましい効果を示す

食生活は、肥満、2型糖尿病、アテローム性心血管疾患に大きな影響を与えています。本研究では、過体重および肥満の女性を対象に、代謝性疾患の関連変数に対するシーバックソーン(サジー)とその一部、およびビルベリーの効果を比較しました。

方法

合計110名の女性ボランティアを募集し、以下4種類(サジーとその一部、およびビルベリー)を、それぞれ33~35日間続けて経口摂取してもらいました。それぞれの摂取量は、生の果実100gの1日平均摂取量に相当する量としました。

<摂取したもの(摂取順はランダム)>
①サジー
②サジーのフェノール抽出物
③サジーオイル
④ビルベリー

それぞれの摂取後、次のベリーを摂取するまで30~39日間のウォッシュアウト期間を設けました。各期間終了後、採血と身体計測を行いました。80名のボランティアがこの研究を完了しました。

結果

・ウエスト周囲径
サジー摂取後およびビルベリー摂取後に、有意に減少しました。
(サジー:-1.1 cm; P = 0.008、ビルベリー:-1.2 cm; P = 0.041)

・血管細胞接着分子(VCAM)※
サジーオイル摂取後およびビルベリー摂取後に、有意に減少しました。
(サジーオイル:-66.1 ng/ml; P = 0.001、ビルベリー:-49.8 ng/ml; P = 0.002)

・細胞間接着分子(ICAM)※
サジーのフェノール抽出物摂取後に有意に減少しました。
(サジーのフェノール抽出物:-6.1 ng/ml; P = 0.028)

※VCAMやICAMは白血球の働きに関与しており、上昇すると動脈硬化や心血管疾患の発症に関わるといわれています。また、これらのマーカーは肥満では上昇し、減量すると減少することが知られています。

以上の結果から、これらのベリー類は、代謝疾患の関連変数に対して様々なプラスの効果をわずかに持つと結論づけられました。

<参考文献>

H-M Lehtonen, J-P Suomela, R Tahvonen, B Yang, M Venojärvi, J Viikari, H Kallio(2011)/Different berries and berry fractions have various but slightly positive effects on the associated variables of metabolic diseases on overweight and obese women/Eur J Clin Nutr./65/394-401