『胃潰瘍やびらん病変をもつイヌにサジー種子オイルを摂取させたところ、病変の治癒がみられた』という研究結果が発表されています。

イヌの胃潰瘍およびびらんの治療におけるシーバックソーン(サジー)オイルの有効性;標準的な薬剤との比較

方法

本試験は、中型雑種のイヌ20頭を対象に行われました。
デキサメタゾン(1mg/kg)を1日2回静脈内投与し、胃潰瘍とびらんを形成させました。

その後、すべてのイヌを無作為に5つのグループに分け、それぞれの治療薬またはサジー種子オイルを1日2回経口投与させました。

①ランソプラゾール(1.5mg/kg)
②スクラルファート(1g/動物)
③ミソプロストール(10μg/kg)
④ファモチジン(1mg/kg)
⑤サジー種子オイル(5mL/動物)

結果

胃内視鏡検査では、サジー種子オイル群でも胃潰瘍・びらん病変の完全な治癒がみられ、治癒するまでに要した日数は以下のような結果となりました。また、すべてのイヌで食欲の著しい改善がみられました。

①ランソプラゾール群:9.00±1.23日
②スクラルファート群:13.50±0.87日
③ミソプロストール群:10.50±1.50日
④ファモチジン群:8.25±1.44日
⑤サジー種子オイル群:7.5±0.87日

下血の症状は、それぞれの群で以下の日数まで続きました。

①ランソプラゾール群:6日目
②スクラルファート群:9日目
③ミソプロストール群:9日目
④ファモチジン群:6日目
⑤サジー種子オイル群:3日目

血液学的検査では、いずれの群でも顕著に改善し、また血清生化学的検査でも悪影響を及ぼしませんでした。

以上の結果から、イヌのデキサメタゾン誘発性の胃潰瘍に対して、サジー種子オイルが有用であることが示唆されました。

<参考文献>

Richa Dogra, S P Tyagi, Amit Kumar(2013)/Efficacy of Seabuckthorn (Hippophae rhamnoides) Oil vis-a-vis Other Standard Drugs for Management of Gastric Ulceration and Erosions in Dogs/Vet Med Int./2013/176848