『サジーの果実から抽出したフェノール類は、血小板の接着作用を阻害し、心血管疾患の予防に有用である』という研究結果が発表されています。

シーバックソーン(サジー)の果実から抽出したフェノール類による血小板接着の抑制効果

サジー果実に含まれるフェノール性画分(サジー画分)が、血小板の活性化のさまざまな段階(接着と凝集)に及ぼす影響をin vitro(細胞実験)で調べました。

方法

サジー画分の影響について、それぞれ以下の方法で測定しました。

・血小板のコラーゲンおよびフィブリノゲンへの接着
 ⇒Tuszynskiらの方法およびMurphyらの方法

・血小板の凝集性
 ⇒タービディメトリー

結果

サジー画分(0.5~50μg/ml、培養時間30分)は、血小板のコラーゲンおよびフィブリノゲンへの接着を阻害しました。

血小板の接着に対する効果は、サジー画分の濃度に依存した結果となり、最高濃度である50μg/mlの存在下では、トロンビンにより活性化された血小板の接着を約55%阻害しました。

一方、試験したサジー画分には抗凝集作用は認められませんでした。

以上の結果から、サジー果実由来のフェノール性画分の抗接着作用が示され、心血管疾患の予防に有用であることが示唆されました。

<参考文献> 

B Olas, B Kontek, M Szczesna, L Grabarczyk, A Stochmal, J Zuchowski(2017)/Inhibition of blood platelet adhesion by phenolics’ rich fraction of Hippophae rhamnoides L. fruits/J Physiol Pharmacol./68/223-229